リペ島から半日かけてハジャイに到着しましたが、その日のうちにバンコク行きの寝台列車に乗り継ぎます。
※2016年5月に乗車した際の情報です。現在は料金や車両の運用など変更されている可能性があります。
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ハジャイの治安が心配だった
元々マレーシアのペナン島滞在後にフェリーで本土に渡ったとことの「バタワース」から一気にバンコクを目指す予定でした。(※現在この国際直通列車は廃止になっていて、パダンベサールとハジャイを結ぶ国際特急に乗り換える必要があります)
が!リペ島が旅程に入ったためハジャイから寝台に乗ることにしました。
(リペ島からハジャイまでの行程はコチラ)
出発前、これがかなり不安で…。というのも、タイの南部ってイスラム過激派の活動拠点でハジャイでは2014年市内で爆発テロがあったというし、ググると「男の夜遊び」でここを目指す人が多そうだし、女一人でフラフラできるような場所じゃないんじゃないか!?
しかしまたペナン島まで戻る訳にもいかず、何とか強行するしかない…。
旅行当時(2016年)タイ国鉄のオンライン予約もなく、到着した日の夜の寝台特急に乗れるかも心配でした。乗れないとなると旅程も狂うし、知ってるチェーンのホテルもなさそうだし夜をハジャイで過ごすの怖いよ~!
実際感じた治安は?
ミニバンでハジャイ到着からバンコクに向けて出発するまで約4時間過ごして思ったのは「ごくごくフツーの街だな」ってことでした。っつっても、怖かったので駅前のショッピングセンターと駅にしか行かなかったので当たり前と言えば当たり前ですが。
ショッピングセンターは明るい雰囲気で、スーパーマーケットがあるので列車に持ち込む飲み物食べ物(注・アルコールは持ち込めません)を買うのも良し。私はココで昼食をとりました。安心のKFCです。
駅は入構時にセキュリティチェックがあり「やっぱ治安悪いんだ((((;゚Д゚))))」と思いましたが、このチェックがあるから安心して駅内で過ごすことができます。
切符の手配
ハジャイ-バンコクは12go Asiaで手配できなかったので、当日直接駅で。
こんなカウンターがあります。
係の方は英語ができるので希望の列車と等級を告げて手配してもらいました。
私のオーダーは「18:10発バンコク行き、2等の下段」です。
念のためメモ用紙に全部英語で書いていってカウンターで口頭で告げると同時に見せるのが良いです。
2等寝台下段 ハジャイ-バンコク 905バーツ(約3064円)
空席については計画時はかなり心配しましたが、この区間は1日4本あるのでどれかは取れるんじゃないかな。
ハジャイ駅の手荷物預かり所
切符が取れたら、荷物は預けちゃいます。
切符売り場からホームに入り右手に進むと手荷物預かり所があります。
50バーツ(約169円)
↑19時までと書いてあるけど、預ける時に何時までやってるか確認した方が良いでしょう。
タイ国鉄に一目ぼれ
ハジャイ駅で初めてタイの列車を見た時にハートが撃ち抜かれました(笑)
日本ではあんまり見かけなくなってしまったような、味のある一昔前の車両が低層ホームに行き来しています。
結局出発の2時間前には駅に戻ってきて、行きかう列車を眺めていました。
二等寝台に乗り込む
私が乗車したのはハジャイ18:10発のNo38寝台特急(通称38列車)。
これは全車両がスンガイコロク発なのですが、ハジャイ始発と勘違いしていて17時過ぎたくらいからずっと列車が入線してくる度に「コレ??コレが私が乗る列車なのか???」とソワソワ。乗り遅れたり、違う列車に乗ってしまったら大変なことになりますから…。
駅のアナウンスは、タイ語の後に英語で放送されます。しかしナマ放送でタイ訛りの強めな英語なので聞き逃すまいと必死でした。
列車は1時間弱遅れて到着。
座席はこんな感じ。
乗車して間もなく、係員が早技で寝台にしてくれました。
窓にも通路側にもカーテンがあり、しっかりプライベート空間が作られて快適でした。
多少揺れはあり、昭和の列車のような「ガタンゴトン」という音がしてるけど私は気にならない程度でぐっすりと眠れましたよ。
下段は広くて男性でもゆったりできそうでしたが、上段は狭そう。
バックパックはハシゴ兼荷物置き場にチェーンで括り付け、デイパックを寝台へ持ち込み。
洗面台、トイレも古いけど清潔でした。
食堂と売り子さん
売り子さんがひっきりなしに車内を回っていますが、せっかくなので食堂車へ。
質素な食堂車。
奥に座って談笑しているのは乗客でなく乗務員(笑) 座席で食事をとる乗客が多いみたいです。
食堂車は窓全開。車両の連結部分もドア開きっぱなしで走ってて怖かった!バランス崩したら放り出されそう…。
私がオーダーしたのは酢鶏のディナーセット。
美味しかったです!
お酒飲めないのは残念。
たまたま係のオバチャンが日本語話せる人で、シンガポールを出てから一度も話してなかった日本語を話しました。
朝食は途中駅で立ち売りしていたお粥。
暖かくてホッとするお粥でした。
車窓を眺めながらバンコクに到着
朝明るくなってからはずっと車窓から景色を見ていました。
朝日に照らされた穏やかなタイ湾の風景が美しかったです。
バンコクが近づくと、スラム街も。
結局、バンコクのフアランポーン駅に到着したのは約2時間遅れの12時過ぎ!
タイ人の友達に寄ると、このくらいの遅れは想定内だそうです。
一方、新型車両が導入されてからは遅れが解消されているとの情報もありました。
タイ国鉄でハジャイからバンコクへ行く際の注意点まとめ
- ハジャイで待ち時間が長い場合、駅前のショッピングセンターで過ごすのがオススメ
- 深南部ほど心配される治安の悪さではないが、一人歩きには注意。駅内は概ね安心。
- ハジャイ駅は鉄道好きにはたまらない列車が沢山発着する
- 2等寝台は下段を選ぶべし
- できれば進行方向右の座席を取ると、美しい朝の海を車窓から拝める
- 2時間くらいの遅れは想定してバンコク到着後の計画を立てる
といったところでしょうか。
昭和の鉄道に乗っているようなタイ鉄道の旅、女一人旅でも是非お楽しみください♪