バンコクからラオス国境を目指しウボンラチャタニ行快速に乗った記録です。
この旅全体の行程は以下の地図の通り。
※2019年4月に乗車した際の情報です。現在は料金や車両の運用など変更されている可能性があります。
乗車した列車
列車番号 : No.139
快速 (Rapid)
バンコク(フアランポーン) 18:55 – ウボンラチャタニ 翌06:15着
ウボンに着いたら国境まで移動しラオスに入り、パクセーから南下して夕方までにシーパンドンに到着する必要があるのでこの列車にしました。(9:30にウボンラチャタニのバスターミナルから出るパクセー行国際バスに乗りたい)
本当はこの路線は新型車両の特急No.23「Esarn Wattana」(イサーンワッタナー)があり、バンコク20:30発、ウボン翌6:35着と利便性はそちらの方が良いのですが、今回はラオス滞在を終えノンカーイからバンコクに戻ってくる列車で新型車両の特急を使う予定だったので行きはレトロな車両に乗りたかったんですよね。
快速列車の場合、エアコンがついてないこともあるみたいだけどこの列車の二等寝台はエアコン付きだったので寝心地も悪くなさそうだし。
バンコク – ウボンラチャタニ間は1日8本あり選択に幅が広いので到着したい時間帯や乗りたい車両によって選ぶと良いです。
切符の手配・料金
「準備編」で書いたように、2ヶ月ほど前にオンラインで予約しました。
二等寝台(エアコン付) 701バーツ (約2391円)
オンラインの場合は自分で印刷した用紙がそのまま切符になるので、日本国内で印刷して置くのがベター。
出発前
バンコク市内で泊まっていたホテルから向かうのでなければ、出発まで駅で荷物を預けておくのが良いです。
タイ国鉄は駅や車内でお酒を飲めないので(違反すると列車から降ろされますので注意!)、沢木耕太郎よろしく駅前の食堂で駅舎を見ながらごはん食べてビール飲むのもいいですよ。
この美しいフアランポーン駅は、ターミナル駅としての機能をお隣のバンスー駅に移していくのですが、もし移管前に訪れることができれば駅内をゆっくりと見るのも良し。
(切符なくてもホームまで入れます)
乗車手続き
乗車前に改札はないので、切符を忘れずに持ったことを確かめたら出発ホームへ。
ウボンラチャタニ行快速は8番線発でした。
結構前から入線して乗車可能な状態なので、私も45分前くらいには行ってしまいました(^^;
座席に荷物を置いて写真を撮りたかったのでね。
先頭の牽引車はこんな感じです。
ディーゼル機関車はカッコイイなぁ。
客車も見て歩いてみよう。
こちらが私が乗った二等寝台。
この快速列車で唯一のエアコン付き。
他に二等座席、三等座席がありますが全てエアコンなしです。
こちらが二等座席かな。
底床ホームなので、乗車口に手すりとステップが設置されており…
このように「よっこいしょ!」と上って乗車します。
食堂車も連結されていました。
現在、タイ国鉄は新型車両の特急以外で食堂車の連結をやめてしまったみたいです。
以前利用したことがありますが、なかなか風情があって良かったんですけどねぇ。
でも確かに利用者も少なかったし、日本もそうですがこうしてなくなっていってしまうものなんでしょうか…食堂車は。
車内設備
二等寝台(エアコン付)の車内設備です。
バンコク出発時は座席になっています。
寝台の上段の人と下段の人が1対1で向かい合うような配置になっている。
座席の横にハシゴ兼荷物置場があるので、バックパックはこちらへ。チェーンでハシゴに括り付けておきましょう。
ところで寝台の上段は狭そうだし、外も見られないので下段がおススメです。
下段はのびのびできる。
コンセントもあります!が、各座席にはなく車両に2か所くらいだったと思う。
今回は夜中に乗り継ぎするチャンギ空港のラウンジの後は、下手するとシーパンドンのゲストハウスまで確実に充電できるところがない。
その間46~48時間。何とかしてこの列車の中で一旦充電をせねば。
という訳で↑充電中。
コンセントのお隣の座席でない限りは自分の席にコード引っ張ってくるのは不可能なので、充電するのはモバイルバッテリーにしましょう。スマホやカメラ等を直接充電するのはNG! 盗られる可能性があるからね。
ちなみに上のコンセントは座席番号6番と9番の間にありました。
1車両に2か所、計4穴あると思います。
二等寝台のベッド
バンコクを出て間もなくすると、係の人が座席をベッドにしてくれる。
早ワザ!
いつでも寝れます。
カーテンは窓と通路と両方につけてくれるので、完全に(まぁ隙間はちょっとあるし、カーテンのフックも外れやすく頼りない感じではあるが)プライベートなスペースができる。
窓のカーテンはちょっと開けて、外を見ながら夜更かしするのも良し。
枕もシーツも、薄い掛け布団も清潔。
ガタンゴトンという古い列車特有の揺れはあるものの、概ね快適に眠れました。
もちろん貴重品(サブバッグ)は外に出さず寝台に置いて、念のため体に触れた状態で上から掛け布団をかけて寝ること(‘Д’)
洗面所・トイレ
古いですが、清潔でした。
歯磨きする時も一応水道水は使わない方が良いと思うのでミネラルウォーターは携帯しておくこと。
無印良品の、折りたたみ歯ブラシとシリコンのコップが付いたセットが便利です。
リステリンはフアランポーン駅前のセブンイレブンで買いました。
トイレは男女共用。
スクワット&落下式です。
駅に停まっている間は使っちゃダメ。
こちらも到着まで綺麗な状態が保たれていたのですが、多分二等寝台と荷物車の間にあるトイレと洗面所だったので使用する人が少なかったんだと思います。
三等座席が2車両並んでいる間とかだとまた事情が違うかも知れません。
車内での食事
さて車内で何を食べるか、です。
日本のように駅弁の楽しみなんてのはないですが、ホーム上には食べもの飲み物を売っている人たちがいます。
ちゃんと冷やしてくれてるよ。
その他フアランポーン駅構内にも売店、駅前にセブンイレブンや屋台もあります。
バンコク発であれば持ち込みするのもそんなに困らないでしょう。
出発前に買いそびれた場合も、車内に売り子さんがひっきりなしに来るので何かしら買えます。
私はこの時、回ってきたおねえさんからもち米と豚のしょうゆ焼きみたいなのを買いました。
美味しかったよ!
↓焼鳥でかいね!
ホントは食堂車に行くのも良かったけど、2~3車両先だったしランチがボリュームありすぎてそんなにガッツリ食べられる感じではなかったので行かなかった。
食堂車が廃止になるのを知っていたら行ったんだけどね…(´;ω;`)
ウボンラチャタニ到着
この列車は快速で停まる駅も多いし、ダイヤが乱れた場合は後発の寝台特急が優先されるだろうから遅れる可能性も十分あるなと思ってました。
実際、バンコクを出てアユタヤあたりで20分位遅れてたので「こりゃ~明日の朝には1時間くらい遅れてるかも知れん」と思っていたけど意外や意外、翌朝には遅れを取り戻してた。
手前で降りた人も多かったみたい。
ウボンラチャタニに到着。
到着後の改札もないので、のんびりと出口に向かう。
まだ早朝だったけど、反対側のホームには多くの人がいました。
ここまでは何も難しいことはありませんでした。
この後、バスターミナルに移動し、国境を目指し、ラオス入国したらシーパンドンへ…。
まだまだ始まったばかりなのです。