Date
2018/6/17 Sun
Note
短いウブド滞在を終え、バリ島を西に移動してフェリーでジャワ島に渡ります。
昨日予約したタクシーでまずは『Mengwi Bus Terminal』へ向かう。
朝10時、ホテル前の駐車場でドライバーと落ち合います。
やはりちゃんとした旅行代理店で予約しておいてよかった。
会社のロゴが入ったポロシャツを着た青年がキッチリ時間通りにお迎えに来てくれていました。
軽く挨拶をして早速乗り込む。
田んぼを横目に見ながら、走ること約45分。
バスターミナルに到着しました。
荷物を下ろしてもらってドライバーさんにお礼を言ってお別れ…の流れだったのですが。
到着早々チケット売りのオバちゃんが近づいて来て「どこに行くの?」「…バニュワンギ」「じゃあVIPバスでしょ?180000ルピアねっ」と畳みかけてきた!
メングイからバニュワンギまで行くバスの情報というのがあんまりネット上になくて、でも「50000ルピア」というのを見ていたのでボられる!!と思って「いや…調べてた別のバスで行くから」と言っても「そんなのないよ」と言ってきて早速問題勃発。
一度お礼を言って別れようとしてたタクシーのドライバーが見かねて仲介に入ってくれた。
ドライバーがチケット売りのおばちゃんに聞いてくれてたには、まあなんでも、私が調べてた50000ルピアでバニュワンギに行けるバスっていうのが道路で手を挙げて捕まえる、いわゆる乗合ミニバスらしい。エアコンもついてないしいつ通りかかるかわからないとのこと。
一旦は「ボられるよりマシ」みたいな気分になって道路に出て捕まえようとしたのだけど(ドライバー氏が優しくて、「ミニバスで行くならバス停までついて行ってあげる」と言ってくれた)、いざスーツケース引きずり出したらその重さにひるんで「これ持って一人でミニバス乗り降りするのは無理だわ」と考え直しバスターミナルから出るバスに乗ることにしました。
結局チケット代はドライバー氏とおばちゃんで何らかの交渉があり(インドネシア語なので内容不明)、120000ルピアだった。
こちらのバスです。
このメングイのバスターミナル、ほとんど外国人が使わないのか英語表記が全然ない。
この行先表示的なのにもBanyuwangiって書いてないし、不安になる。
(てっきり「Banyuwangi」終点のバスがあるものだと思っていたので、どこ行きのバスに乗ればいいとか考えもしなかった)
一旦乗ってはみたものの…
むわっと暑い!エアコン効いてないぞ?
これ本当にVIPバスなのか?
ふと横に止まっていたバスを見ると車体に「VIP」の文字と、”WIFI”だとかAirCon”だとかが書いてあるではないか。
「もしかしたら私がケチってたからVIPじゃなくてその下のランクのバスに乗せられたのかもしれない。こんなくそ暑いバスに乗るんだったら180000ルピアでいいからエアコンのバスに乗りたいよ」と思い、いったん外に出てさっきのチケット売りのおばちゃんを探したけどみつからない(´;ω;`)
バスの前にいた係員と思わしき男性に今乗り込んでいたバスを指して聞いてみた。「あのー、コレってVIPバス?」「・・・いえーす」「何時に出るの?」「あひゅーみにっつ(A few minutes)」
もういいや、すぐに出るならこれで行こう。
と思って座席に戻って待つこと…1時間。やっと出発しました…。
ちなみに乗客のほとんどがローカルだった。
日本語で「バリ島からバニュワンギ フェリー」やらで検索してみてもあんまりヒットしないし、バリ島自体はそりゃあ日本人の最大リゾートの一つだけどジャワ島へ横断するのはレアなんだなぁ。
「せめて欧米パッカー乗ってこないかなぁ」と願っていると、一人旅っぽい女子と2人連れが乗ってきた。何の根拠もないけど「ああ、彼女らもバニュワンギで降りるのかな」と思っていた。
さて進路は西へ、バスはまずバリ島西端のギリマヌ港を目指します。
バスは田んぼを抜けた後、海岸線を走っていきました。リゾート地帯を離れて、のどかな風景が広がる車窓。
景色はすごく良かった…。
しかし、エアコンのないバス旅めちゃくちゃつらい。
ホテルでもらったお水のボトルなんてすぐ飲み干してしまって、のどの渇きとの闘いが始まった…。
しかもこっちがイヤホンしているのに聞こえてくる、誰かが音声チャットで延々と大声で話している声がうるせえ!
とにかく早く港に着いてくれ…と祈ること4時間。
やっと到着しました。バリ島西端のギリマヌ港。
ここではバスを降りる必要はないままカーフェリーに乗り込むのですが、レバランの休暇中なのも関係するのか?それともいつでもこんな感じなのか、ジャワ島に渡るカーフェリーに乗る順番を待つバスと一般車両が長い列を作っていました。
また待ち時間だ…と絶望しているところに、売り子さんが乗り込んできた!
飲み物を売っている人を捕まえて、お水をゲット!!!!!
あなたが神か!!!!
正確には、飲んでみたら水ではなくてスポーツドリンクだったけど(^^;
喉カラカラのところに水分補給できてよかった!
ややあって、無事カーフェリーに乗り込むと乗客はバスから降りて船室へ向かいます。
船室に席を確保できたけど、そこからでは外も見えにくいし窮屈なのでやはりデッキに出ることにしました。
デッキにも多くの人がいました。
1時間もない乗船時間ですが、売店でヌードル買って食べてる人が多かった!
ちなみに出航前に外を見ているとこんな人々が。
怖い~~。
網みたいなのを使って、スナックやヌードルを乗客に売っているのね。
足を滑らせないように気を付けて欲しい。見てるだけで下半身すくんでしまう。
デッキに立って潮風に当たりながら船旅を楽しむ…。なんて余裕持てるほどのスペースはない。
デッキでぼーっと海を見ているとローカルの青年に話しかけられた。
このカーフェリーに日本人女性が1人で乗っているのが珍しいみたい。そういえば去年バニュワンギからバリ島という逆ルートで乗船した時も船員の兄さんが話しかけてくれたなぁ。
ローカル青年はウブドのホテルで働いていて、「日本人女性もたくさん来るけど、みんなグループで行動しているしバリ島を見て飛行機で帰国する。なんで一人でジャワ島へ?」と不思議そうだったけど、
「バニュワンギから鉄道でジャカルタまで行きたいの。インドネシアは安全で人も親切だから女一人旅でも安心して回れるよ」と言ったら嬉しそうな顔してました。
これはお世辞でもなく、いままでインドネシア国内で一人で行った場所は節度ある行動を心がけてる限りひとりでも歩きやすい国だと思ったし、気さくな人が多いのです。
Biyukukunが気に入っているので泊まる機会はあるかわからないけど、彼の働いているホテルを聞いてGoogleマップに保存しておきました。
(後日談:日記をUPするにあたって「どこのホテルだっけ?」と見返したらマップに星印なくなっていた。そういえば少し前にバリのマップを見て「何でここに印ついてんだ?」と思って保存解除したホテルがあったのを思い出しました… ホント親切し甲斐のないバカ野郎ですワタシは)
着岸が近づきみんな乗ってきたバスや車に再び乗りこみ始めたので、青年に日本のお菓子を記念に渡して私もクソ暑いバスに戻りました。
バニュワンギ港到着。
私の予想では「バニュワンギ~」と運転手なり車掌が呼び掛けて多くの人が下りるのだと思っていたのですが、着岸後そのまま止まることなくバスは港を離れました。
「バスターミナルが港の先にあるんだろうか? そこに到着したらベチャ(自転車タクシー)かなんかでホテルに行けるかな…」と思っていたのに、いつまで経っても停車しない…。
これ、どこか知らないけどもっと遠くに行くバスで、バニュワンギで降りる人がいなかったんだね(´;ω;`)
(メングイで撮ったバスの写真に行先「Lumajang」って書いてあるね)
対岸の港だからいっぱい人が下りると思って余裕こいてたけど、誰も下りずにバスはゴールに向かってまっしぐらだったわけね。
余裕こいてたから運転手に「バニュワンギで降ります」とも申告してないしさ。
幸いバスの走る先がホテルのある方向だったので、前まで行って「Ketapang Indah Hotelで下ろしてください」って英語で言ったけど通じてないので、大昔に覚えたマレー語をとっさに思い出して「Saya mau pergi ke Ketapang Indah Hotel!!!」って言ったら下りられました。
ε-(´∀`*)ホッ
去っていくバス。
欧米パッカー女子、どこまで行くんだろな。バニュワンギじゃなかったんだな(トオイメ)
で、下りたはいいけどマップ見たらホテルまで徒歩10分の場所だった!!!
↑の写真見てわかる通り歩道が砂利道。スーツケースが転がってくれません(涙)
50Mくらい頑張って引きずったけど暑さと疲労でブチ切れて、「舗装されている車道にスーツケースをせり出して転がしていく」ことにしました。
危ないので良い子はまねをしないでください(´;ω;`)
それでも引きずるのが大変で苦戦しながら5分くらい歩くと、車道から「プップッ!」と軽いクラクション。
見るとそこには乗合ミニバスが!
そして窓から係の人と乗客ファミリーがニコニコこっちを見ているよ!!
路肩に停まってくれたミニバスに早速乗り込んで「ありがとう~~~Ketapang Indah Hotelに行きたいんだよ~~~」と伝えると、再度走り出したバスはルートである幹線道路を外れホテル玄関まで連れてきてくれました。
ファミリーにお菓子をあげて、多めに運賃渡して下車しました。
本当にありがたかった!
かくして、やっとこさホテルにチェックインできました。
ウブドのホテルを出て…実に8時間が経っていました。
このKetapang Indah Hotel、フェリーの港からは3㎞くらい南下するのですがリゾート感があって素敵!
港や駅の近くにもゲストハウスなんかはあるけど、ここから先は1日ごとに移動していくので寝床は快適なとこを選びたかった。
日が落ちる前にホテルとビーチを散歩できました。
黒い砂で水の透明度はあまりなさそうでしたが、地元の人がいくのんびりしたリゾートという感じで良い。
対岸はバリ島です。
ディナーはホテル内のレストランでビュッフェにしちゃった。
ホテル近くにはレストランとかなさそうだったし。
明日からジャワ島横断の鉄道の旅が始まるから、ゆっくり休みましょう…ZZZ