【レトロ街歩き】茨城県・石岡看板建築巡り① 中町通り(国道355号)沿い

茨城県石岡市と言えば、水戸や仙台に常磐線経由で行く時に何度も通過してるけど特に気にかけたことはなかったのですが…
昭和初期に建てられた店舗の”看板建築”が多く残っているというのを知り、春の18きっぷを利用して行ってみました!

石岡の看板建築

石岡の看板建築については市のホームページにも載っていました。
旧石岡市内の看板建築 | 石岡市公式ホームページ (ishioka.lg.jp)

昔、石岡には土屋辰之助さんという左官職人さんがいて、その方が手掛けた建築がたくさんあるんだそうです。

さてそれでは石岡看板建築巡り第一弾は、国道355号・中町通りにある建物から。

獅子舞かわいい

JR石岡駅から駅前通りをまっすぐ来て中町通りと交差する国府三丁目交差点から歩き出しましょう。

ご覧ください、電線がありません!地中化してるんですね。
素晴らしいよ~。やはり電線ないと建物が映えるな。

早速かわいらしい建築発見。

酒屋さんとパン屋さんかな。
茨城の伝説の巨人ダイダラボウのシャッターアートが並んでいます。

この3軒もいい。

森戸文四郎商店店舗兼住宅(登録有形文化財)

昭和5年に建てられた木造2階建ての看板建築。
下見板張りの正面外壁は、銅板が張られている。
昭和4年の大火後、この地区の店舗の再建に広く採用された看板建築の一例である。
(文化庁)

この重厚なファサードと凝った飾り窓。
街灯にもマッチしているね。

きそば東京庵店舗兼住宅(登録有形文化財)

昭和7年頃に建てられた、木造2階建ての和風食堂建築。
戦後、1回床上部分を土間にしてテーブルとイスを置いて客用の空間とした。
数寄屋風の洒落た意匠は、この地域では珍しい。
(文化庁)

確かに、こういう和風のというか江戸っぽい造りはあまり見かけませんでした。
東京庵という名の通り江戸のお蕎麦屋さんを参考にしたんでしょうか。

こういう普通の酒屋兼何でも屋みたいなお店が残ってるのもいいなぁ。

手作りのPOPと、奥にひっそりいる獅子舞に注目。

旧玉川屋・旧吉田クツ店

カラーリングが目を引く吉田クツ店は依然石岡将棋会館だったようですが、現在はたこ焼屋さんが入っています。
下調べの段階では玉川屋さんは現役だったのですが、閉業してしまったみたいで残念。この建物をそのままにこちらも何か新しいお店が入ってくれるといいですね。

すがや化粧品店店舗兼住宅(登録有形文化財)

昭和5年頃に建てられた、木造2階建ての看板建築。
屋号を冠したペディメントやコリント、イオニア風様式風の柱頭飾りなど重厚な外観で、この地区における看板建築の秀逸なものの一つである。
(文化庁)

ギリシャ宮殿のようなファサードです。

以前は三角の中央に屋号が入っていたそうですが、現在はうっすら文字の跡と杭の穴がわかるくらい。

この建物は丁字の突き当り部分に位置していて、路地から覗く姿もまた良し。

十七屋履物店店舗兼住宅・久松商店店舗兼住宅(登録有形文化財)

おそらく石岡の看板建築の代表的な建物。

ここだけ見ると、ドラマのロケのセットみたい。

十七屋商店

昭和5年に建てられた、木造2階建ての看板建築。
2階は持送風の柱頭飾りを中心にして縦長の連窓を左右に配する。
昭和4年の大火後この地区で最初に再建され、この地区における建築の先駆けとなった。
(文化庁)

久松商店

昭和5年頃に建てられた、木造2階建ての看板建築。
下見板張りの正面外壁は、銅板が張られている。
昭和4年の大火後、この地区の店舗の再建に広く採用された看板建築の一例である。
(文化庁)

当時のお店と関係があるのかはわかりませんが、ブティックになっています。

福島屋砂糖店店舗兼住宅(登録有形文化財)

昭和6年に建てられた、木造2階建ての商家建築。
土蔵造りの壁が、土壁漆喰塗りではなくコンクリートでできているのは大変珍しい。
黒塗りの外壁が重厚さを与えている。昭和4年の大災後に、伝統的商店建築の意匠で建替えられた代表例である。
(文化庁)

十七屋商店、久松商店と並ぶ右側にあります。
お隣2軒は洋風ですが、こちらは和風。雨戸が少しだけ開いているところから、中にお砂糖や調味料が陳列されているのが見えたので、現在も受け継がれているお店なのでしょうか。

丁字屋店舗兼住宅(登録有形文化財)

江戸時代末期に建てられた、木造2階建ての商家建築。
昭和4年の大火で焼失を免れた商家建築では、現存する唯一の建物。
大火以前の土蔵も残っている。
(文化庁)

昭和4年の大火は石岡中心市街地の四分の一が消失されたとのことですが、こちらは残ったのですね。
当時は染物屋として営業し、現在はお土産屋兼喫茶になっています。

こちらはお米屋さん。

文化財に登録されていない建物も立派なものがたくさんあります。

「金刀比羅神社」

お参りさせていただきました。

こちらには馬が祀られていました。

三角屋根の「角吉」

「高野菓子店」

釣鐘最中というのが有名だそうです。
ブランデーケーキもあるのか…美味しそう。

最初の写真の国府三丁目交差点からこの辺りまで400mくらいです。
次回はこの通り以外にある気になる物件をUPしたいと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください