前回の記事で、事前にシンガポールでカンボジアの観光ビザ取得について書きました。
今回は、実際の国境越えについて解説します。
ラオスからノンカーイ経由でタイ入国し、ノンカーイから寝台列車でバンコク、すぐさまカンボジアへ向かうという計画でした。
Contents
バンコク→シェムリアップの移動方法
バンコクからシェムリアップへの陸路移動はいくつか方法があるのですが…
- トランスポート社の直通バス
- 乗り合いバンでタイ側国境(アランヤプラテート)まで行き、自力でカンボジア入国後にシェムリアップへのバスに乗り換える
- 鉄道でアランヤプラテートまで行き(以下同文)
タイ国鉄ファンとしては3は気になったのですが、駅からカンボジア入国までを一人で動くのがすごく不安…。
例によって皆さまのブログを見ている間に知ったタイのトランスポート社の直通バスでシェムリアップに行くことにしました! →りーだー&かえさんの記事見て決めました。アリガトウゴザイマス!
-
チケットの予約
バスチケットは、当初は『Thai Ticket Major』というサイトでオンライン予約し、発券カウンターに引き取りに行こうと思ってました。
Thai Ticket Major のサイト : 右上にタイ語/英語切り替えスイッチがあるので「EN」にする
でも、チェンマイまでの切符を取りに行った時の対応が親切でよかったので、フアランポーン駅前にある『12go』のカウンターで取ってもらっちゃいました。
チケット代が750B、手数料が120Bの合計 870B = 約2946円 (2018/2/22現在)でした。
Thai Ticket Majorのカウンターまで行く手間と時間考えたらこっちの方がラク!
12goAsiaのサイト : こちらでもオンライン予約できます
また、バスターミナルの窓口で直接買うこともできます。ただ、トランスポート社の直通バスは朝8:00と9:00の2本のみなので、窓口で買うなら前日までに済ませた方が良いと思います。
-
フアランポーン駅からバンコク北バスターミナルへの移動
これがちょっとトリッキーでした(^^;
バスが出発するのは「バンコク北バスターミナル」現地では「モーチットバスターミナル」で通じます。
ここが、電車の駅と隣接しているわけではないのですよ…。
一応最寄りはMRTの「チットチャックパーク」ですが、そこから歩くのには遠いのでバスに乗り換えとなかなか面倒です。
タイ人の友達からは「ノンカーイ方面から列車で来るならば、フアランポーンの手前のバンスーで降りてタクシーがベスト」と言われていたのですが…素敵なフアランポーンのプラットホームにもう一度降り立ちたかったのと、バスにも乗ってみたかったのですべて公共交通機関で行くことにしました。
フアランポーン→チットチャットパークのMRTがね…。1本なのですが割と遠回りルートで時間かかりました。
そこからバスに乗り換え。
乗るバスの番号などは放浪わらしべ長者さんの記事を参考にしました!
ひっきりなしにバスは来るのですが、「え~と、あれはモーチット行くっけ?(;´・ω・)」って焦ってる間に通過しちゃったりしてたので止まるバスの番号はちゃんと頭に入れておきましょう…。
バンコクのローカルなバスに乗れてよかった♪ モーチットまでは11B (2016年6月現在)だったので、細かいバーツもちゃんと用意しておきましょう。
ややあって、到着!
あれっ(;´・ω・)
なんか、国際バスのターミナルなんて見えない…。
到着したところがローカルバスやらローカル向け売店ばかりで場内で結構迷いました!!
めちゃくちゃ焦って右往左往しているうちにターミナル発見、シェムリ行の窓口も発見…。
フアランポーン駅からバスターミナルまで、1時間くらいかかりました。そう考えるとタクシーで行くのが賢明かもしれないです。
-
バンコク北バスターミナルにて
30分前には着いて下さいと言われていて、その通り8:30にカウンター到着。あとちょっとどこかで戸惑ってたら危なかったなぁ…。
でも元々チケットも持っていたし、トイレ寄ってから乗車を待つ余裕はありました。
こちらがシェムリアップ行のバスです。
大きい観光バスくらい。綺麗で安心しました。
-
バンコクから国境の町アランヤプラテートへ
乗客が乗り込むとまず係の人(添乗員)が全員の名前とパスポート番号、年齢をリストに書かせます。
(運転手の他に添乗員さんがいるのも心強い!)
ちなみに日本人も多くこの路線を利用していると思います。私が乗った日もちょうど後ろの席に若い男子が…。よっぽど話しかけて一緒に国境通過してもらおうかと思ったけど、↑のリストに私の方が先に年齢記入してたので、下手したら20近く違ったりして!?なんて思ったら話しかけられなかった…(´;ω;`)
朝ごはんが配られます。
なかなか美味しい。
-
アランヤプラテート到着
国境が近くなるとこんなプレートが配られるので、首から下げて出入国に向かう準備!
ここまでしてくれてたら、もし国境での手続きに多少時間かかっても置き去りにされることはないだろう。とちょっと安心。
国境通過前にアランヤプラテートで一旦バスが停車。
ランチが配られます。停車してますが外には出ずにその場で食べます。
シンプルなチャーハン。こちらも普通に美味しかった!
アランヤプラテートの雰囲気はこんな感じでした。
出国管理の建物に到着する前に添乗員さんから国境通過に関する案内があり。
- タイを出国したらそのまま徒歩でカンボジアに向かうこと
- ビザを持っていない人はカンボジア側に入ったらすぐ右手の建物へ行きアライバルビザを発給してもらう
- 既にビザを持っている人は直進し「Arrival」と書いた建物で入国の手続きをする
- バスは国境を越えたところのカジノ前に停車しているので、各自手続きが終わったら戻って来てください
-
タイ-カンボジアの出入国
日本から海外に行く時ってほとんどの場合が空港から出て空港へ入る訳で。
黙って歩いていれば必ず出国審査のゲートをくぐって出国し、到着してまた歩いていれば空港の外出る前に必ず入国審査のゲートはくぐるのでかなりシンプルですよね…。
ここは出国したらもう公共エリアで一般の人が普通にいるところ通ってから入国審査というオープンな場所ですw それゆえ、旅行者を狙った商売人や詐欺屋さんも多いので気を付けてください。
まずはタイ側出国手続き。
イミグレーションの建物に向かう間にも、既に物売り・物乞いがいます。
この建物の2階が外国人の出国審査です。
どっかの駅舎みたい(^^;
出国はさほど難しいことはないですが、迷うとしたらここからかな。
出入国管理の建物を出ると、もうフツーに公道!
ここらへんからバスに乗るまで、道端にいる人たちが声かけてきます。
基本ココでは一瞬も立ち止まらず、「Passport Control」または「Visa on Arrival」に向かうことだけを考えて前の人に続いて下さい。
「VISAないなら代行するよ~」「SIMカードあるよ~」と言われても「はいご苦労さん~でもNo thank youね~」と”心の中で”言いつつ前見て先を急ぎましょう。
例え「え、ここで頼んだ方がいいかな…いくらかだけ聞いてみるか」と思っても、足止めちゃったら彼らは「このチャンス逃がすものか」と必死で食いついてきますからw 話聞き始めちゃうとそこから逃げるのは大変です。街中のエステの勧誘と一緒です。
でも横から声かけられただけで「何だお前詐欺だろオラァァァ」みたいにコワイ顔するのも相手にムッとされるので、軽く流す感じが一番いい気がします。
通路を抜けると大通りに出ます。
↓ビザを持っている人は200M先「Passport Control」へ
ビザが必要な人は50M先「Visa on Arrival」へ と案内板があります。
(でも実際は建物に「Passport Control」「Visa On Arrival」って書いてあるわけではなく、ちょっと戸惑います)
ここからカンボジア!のゲート!
相変わらずこの辺にも旅行者からお金巻き上げようと狙ってる輩がウヨウヨいるので、足は止めずスマホカメラで歩きながら撮りました(笑)
この派手な飾りの建物がカジノです。
カジノ前に乗ってきたバスが停まっています。
そこからさらに歩いたところが「Arrival」
タイ出国して、カンボジアの入国手続きせずに行方くらます人とかいそう…。
入国カードを記入し、カウンターに提出したら賄賂請求もなく無事にスタンプが押されました。
凄く不安だったカンボジア入国ですが、あっさりと完了。
バスに戻ったらまだ誰も帰って来てません。
添乗員さんのパスポートチェックあり。
ちゃんと手続きが済んでいることを確認してもらい「ベ~リ~グゥ!」のお褒めも頂きました。
他のバスのメンバーはアライバルビザがほとんどだったのか、帰ってくるのは結構後でした。でもトラブってそうな人はいなかったです。
国境を過ぎるとこんな景色が続きます。
-
シェムリアップ到着
シェムリ側のターミナルは、私が乗った少し前に街中から移転していました。
サイトによっては「街のど真ん中にバス乗り場があり…」とあるかもしれませんが、現在は歩いて中心部まで出られる距離ではなさそうなのでお気を付けください。
ターミナルにいるトゥクトゥクを捕まえるか、滞在先のホテルにバスターミナルへのピックアップを頼みましょう。
-
まとめ
悪名高い(?)タイ-カンボジア国境越えですが、準備しておけば意外と簡単に通過できます。
心配な方は
- ビザの事前取得(できればそのままアライバルまで進める大使館発行の本ビザ)
- 直通バスでの国境越え
- 話しかけられても軽く受け流せる心の余裕を持つ(フリ)
- 国境付近のストリートビューがあるので、何となく見ておくのも良いかも知れないです
ちょっと長くなりましたが、一人旅女子のみなさまのスムーズな国境越えをお祈りしています!
(この記事の情報は2016年6月現在のものです。手順や料金など変更になっている可能性もあるのでお気を付けください)