シンガポール以外の東南アジアは、歩道や信号が整備されていなかったりバイクなどの交通量が多く、快適に徒歩で街ブラしにくいです。
インドネシアで訪れたバニュワンギ、スラカルタ(ソロ)、スラバヤではベチャを使っての移動が便利だったので乗り方のコツなどご紹介したいと思います。
◆ベチャとは
ベチャは乗客が座る座席がついている三輪の自転車タクシーのことです。
私が乗ったのは自転車の前輪部分が座席になっているものでしたが、サイドカー式のものもあるみたい。 また、バイクタイプのものもあるそうですが見かけませんでした。
こんな外観です。
座席は2人いけそうですが、きつそうです。
スーツケースもこのようにうまく乗せてもらい、横に私が座って移動できました。
◆乗り方
ホテルや観光名所、ショッピングモールや市場など人が集まるような場所の入口に数台待機している場合が多いです。
また、待機していないところでも道路見ながらキョロキョロしていると向こうから近づいてくるケースも。
行先を言ってドライバーがうなずけば「How much?」とか「ブラパ?(いくら?)」と聞いて、値段を確認して乗り込みます。
◆ベチャの料金
ベチャに決まった料金はなく、ドライバーとの交渉制です。
…というと面倒くさい乗り物のように聞こえるかもしれませんが、個人的な経験上すごい高い値段をふっかけてくることってあんまりないように思います。
おそらく「外国人料金」みたいなのはあって、地元の人々が乗る場合とちょっと値段は違うかも知れませんが、その辺は自分がその値段で乗るのに納得さえすれば別にいいんじゃないかな。
ちなみにご参考までに私が乗ったケースの料金はこちら!
チップを除いたドライバーから提示された料金です。
スラバヤ 2017年1月
- ジュンバタンメラ → サンプルナの家 (1.2km) 20,000ルピア
バニュワンギ 2017年1月
- バニュワンギバル駅 → クタパンフェリーターミナル (400m) 15,000ルピア
スラカルタ 2018年6月
- ロイヤルヘリテージホテル → 博物館 (750m) 20,000ルピア
- ロイヤルヘリテージホテル → グデ市場 (500m)25,000ルピア
- グデ市場 → トリウィンドゥ市場 (1.2㎞) 30,000ルピア
- ソログランドモール → スラビノトスマン (2.4km) 40,000ルピア
ただ距離だけで比較すると「ん?」と思うものもありますが(^^;
まぁ特に不満はなかったのでいずれも交渉はせずにドライバーの言い値で乗っています。
支払時に多く請求されるなんてこともなく、全て最初に決められた値段を支払いました。
スーツケースの荷下ろしなど到着地でなにか+αでお手伝いしてくれたような場合にはチップとして5000ルピアくらい多めに渡したり、ずっと咳しながら自転車漕いでた人には日本ののど飴をあげたりしました。結構喜んでくれますよ!
◆乗り心地
何しろ人が漕いで運転するので、速さを求めてはダメ。 「歩くの面倒」「道のりが不安」など徒歩で移動しづらい場合の互換として利用するのが良いです。
私が乗ったいずれの都市も、整備された車道を走ったので揺れなどは気にならなかったです。
◆安全性
下にスラバヤで乗った時とスラカルタで乗った時の動画を貼っておきます。
ドライバーの性格的なものとか交通量もあったのだと思うのですが、スラバヤでは反対車線を走っていたりして正面から別のベチャや自動車が向かってくるような場面がありちょっと怖かったです。 スラカルタの動画では安全運転な様子が見て取れると思います。
一人旅女子は対ドライバーの安全性も心配になるかと思いますが、密室になるわけでもなく高速で走っているわけでもないので万が一、「この人危ない」なんて思っても走行中に飛び降りることもできると思えばタクシーよりも安全かも。
気を付けたいのは、お釣りがない場合もあるので細かいお金を用意して乗車することと、乗車前に料金を確認することを忘れずに。英語を話さない人も多いのでメモや電卓を渡して書いたり表示してもらうと正確です。
◆その他の注意
ベチャの座席と足置きの距離が短く膝を鋭角に曲げて乗る恰好になるので、膝上のスカートは避けてください(^^; 前から見ると素足全開です。
私も膝丈のスカートを履いて乗ったら思いのほかめくれ上がったので、ホテルに帰って下にレギンスを履いて出直した経験あり。
◆まとめ
ベチャは日本で乗ることができない乗り物ですし、歩道がきちんと整備されていない地域や慣れていない道を歩く時に便利です。
スピードはゆっくりですが、景色を見ながらの移動を是非楽しんでみて下さい。